スペイン、イラン戦争に関与する米軍機に対し領空を閉鎖

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ラウラ・ゴッツィ
アメリカ・イスラエルとイランの戦争をめぐり、スペインは対イラン攻撃に関与する米軍機のスペイン領空通過を禁止した。同国のマルガリータ・ロブレス国防相が30日に明らかにした。
スペインのロブレス国防相は、「我々は、イランでの戦争に関連するいかなる行為についても、モロンおよびロタ(の軍事基地)の使用を許可しない」と述べ、この方針については「当初から米政府に明確に伝えてきた」と付け加えた。
ホセ・マヌエル・アルバレス外相は今回の決定について、「この戦争の事態激化を助長しかねない行為は一切取らないこと」を目的としたものだと説明した。
ホワイトハウスの高官は、米軍はイランに対する「エピック・フューリー(壮絶な怒り)作戦の下で、すべての目標を達成あるいは上回っており、スペインやほかの国からの支援を必要としていない」とBBCに述べた。
ドナルド・トランプ米大統領はこれまで、イランとの戦争に反対するスペインに対し、全面的な禁輸措置を科すと警告していた。
スペインのペドロ・サンチェス首相は、2月28日の開戦以来、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃に最も強く反対してきた一人。サンチェス首相は、米・イスラエルの対イラン攻撃は「無謀」かつ「違法」だと批判している。
サンチェス氏は3月上旬、スペインはアンダルシア州にあるロタ基地とモロン基地を米軍が使用するのを拒否したと述べていた。両基地は、スペインとアメリカが共同運用している。
25日には、「イランでの作戦に関連する行動に関わるすべての飛行計画は却下された。空中給油機を含め、すべてが却下された」と、サンチェス氏は発表した。
「我々は、違法な戦争に関わるつもりなどない主権国家だ」

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対イラン攻撃をめぐっては、イギリスのキア・スターマー首相が3月1日、アメリカの要請を受け入れたと発表。イランでの作戦に関与する米軍爆撃機の一部が英南西部グロスターシャーのフェアフォード空軍基地に配備されている。
同基地を出発する航空機は今後、スペインのあるイベリア半島の大部分を迂回(うかい)し、大西洋東部かフランスの上空を飛行せざるを得なくなる。
スペイン紙エル・パイスは、航空機がスペイン領空を通過したり基地に着陸したりできるのは、緊急時に限られると報じた。
サンチェス首相は4日に約10分間のテレビ演説を行い、ウクライナやパレスチナ・ガザ地区での戦争、さらには20年以上前のイラク戦争について言及。そして、スペイン政府の立場は「戦争反対」の一言に尽きると述べた。
在スペインのイラン大使館は今月下旬、スペインが「国際法を重視している」ことから、ホルムズ海峡通航についてスペイン政府の要請に前向きに応じる考えを示した。
世界の石油供給は通常、約2割がイランとアラビア半島の間にある狭いホルムズ海峡を通過する。
同地域は数週間にわたり、イランのドローンやミサイル、機雷による攻撃の脅威にさらされている、ホルムズ海峡は事実上封鎖された状態が続き、原油価格は急騰している。











