ホワイトハウス、トランプ氏が米中首脳会談のため5月に訪中と発表 イラン戦争で一時延期

大統領専用機を背に、スーツに青いネクタイを着けたトランプが、複数のマイクの前で手振りを交えている

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画像説明, トランプ氏の中国訪問は、アメリカ大統領としてはおよそ10年ぶりとなる
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コー・ユー

米ホワイトハウスは25日、ドナルド・トランプ米大統領が5月14日から15日にかけて中国を訪問し、習近平国家主席と会談すると発表した。トランプ氏の訪中はイラン戦争の影響で延期されていた。現職のアメリカ大統領による訪中は、トランプ氏が2017年11月に訪れて以来となる。ホワイトハウスの報道官は、イランとの戦争は「4~6週間と常に推定していた」と話した。

トランプ氏は今年後半に米首都ワシントンで習主席を迎える予定。トランプ氏は25日、自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、「こうした歴史的訪問について、(当局が)準備の最終段階を取りまとめている」と書いた。

ホワイトハウスのキャロライン・レヴィット報道官は記者団に対し、トランプ氏の訪問日程を確認し、習主席は訪問延期の要請を理解し受け入れたと話した。

「習主席は、現在の戦闘作戦の最中には大統領がここにいることが非常に重要だと理解した」と、報道官は25日の定例会見で述べた。

トランプ氏が訪中するまでにイラン戦争は沈静化するのかという記者の質問に、レヴィット報道官は、「私たちは常におよそ4~6週間と見積もってきたので、それについては計算できると思う」と述べた。

トランプ氏が示した日程について、中国側は公式に認めていない。習主席の予定を中国政府がこれほど前もって公表することは通常ない。

中国外務省の林剣報道官は26日、「トランプ大統領の訪中について、両国は連絡を維持している」と記者団に述べた。

そして、「首脳レベルの外交」は、二国間関係において「代わりが効かない戦略的な指導的役割を果たす」とも述べた。

トランプ氏の訪中は当初3月31日に予定されていたが、米・イスラエルが2月末からイランに対する大規模な攻撃を実施し、同国の最高指導者を殺害したことを受け、延期された。

米・イスラエルの攻撃を受け、イランはイスラエルのほか、アメリカと同盟する湾岸諸国を攻撃。世界の石油・液化天然ガス貿易にとって通航の要衝のホルムズ海峡を事実上封鎖し、世界的な燃料危機を招いている。

トランプ氏はアメリカの同盟諸国に対し、海峡封鎖の解消を支援するよう求めている。また、イランが海峡通航を完全に認めないなら、イランのエネルギー生産インフラを攻撃すると脅している。

トランプ氏と習主席が最後に会ったのは昨年10月末、韓国でアジア太平洋経済協力(APEC)の首脳会議が開かれた際のことだった。

アメリカと中国の関係では長年、貿易摩擦、技術競争、地政学的緊張など数々の問題が山積してきた。今回の訪問で緊張緩和の兆しが見られるかどうか、注目されることになる。

トランプ氏の訪問に先立ち、中国国営メディアは米政府関係者に対し、中国を訪れ政府関係者と交流するよう促している。

26日に掲載された環球時報の社説は、両国間の人的交流の不足や、アメリカ大統領が中国を長いこと訪れなかったことについて、「異常な事態で、こうあってはならない」と述べた。

「中国とアメリカの双方が協力から利益を得るし、対立によって損失を受けると、歴史は繰り返し示している」とも、同紙は書いた。