イラン、ホルムズ海峡をまた封鎖と発表 革命防衛隊が船舶に発砲と英当局

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米・イスラエルによるイラン攻撃を機にイランが事実上封鎖した海運の要衝ホルムズ海峡について、イランが一時的に開放したものの、アメリカによるイランの港の海上封鎖が続くことを理由に、イランは翌日には再び封鎖すると宣言した。
イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)の海軍は18日に声明で、「ペルシャ湾およびオマーン海に停泊しているどの船舶も、いかりを下ろしている場所から移動してはならない」と警告した。その前日にはイランのアッバス・アラグチ外相が、ホルムズ海峡が商業船舶向けに開かれたと宣言し、アメリカのドナルド・トランプ大統領も直ちにこれを歓迎していた。ただし、イラン国営メディアは18日午後、イラン軍がホルムズ海峡の管理を再開すると伝えた。その後、IRGCの砲艦が船舶に向かって発砲したと、英海事当局が明らかにした。
IRGC海軍は18日に声明で、「ペルシャ湾およびオマーン海に停泊しているどの船舶も、いかりを下ろしている場所から移動してはならない」と警告した。
声明によると、17日夜以降、IRGCの管理下で複数の船舶がホルムズ海峡を通過した。しかし今後は、アメリカがイランの港湾に対する封鎖を止めるまで、再び海峡を閉鎖するという。
IRGCはさらに、「ホルムズ海峡への接近は敵との協力と見なされ、違反した船舶を標的にする」と述べた。
アメリカは18日、4月13日に封鎖の実施を開始して以降、23隻の船舶を引き返させたと発表した。
イランの最高国家安全保障会議(SNSC)は、これは停戦合意への違反だと批判し、アメリカが海上封鎖を続ける間はホルムズ海峡の再開を停止すると述べた。
戦争終結に向けた交渉についてSNSCは、アメリカから新提案が示されたため、イラン政府は「現在それを検討中で、まだ回答していない」と説明した。
一方、トランプ大統領は18日、イランとは「非常に良い協議が進んでいる。とてもうまくいっている」と発言した。

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IRGCの声明に先立ち複数のイラン国営メディアは18日午後、イラン軍の声明として、武装部隊が海域を管理する形で、海峡は「前の状態」に戻ると伝えた。
英海上貿易業務調整機関(UKMTO)はその約2時間後、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)の砲艦2隻が海峡でタンカーに向かって発砲したと明らかにした。またオマーンから北東20カイリの位置で、「正体不明の飛翔体」がコンテナ船に着弾し、複数のコンテナを破損させたという。
さらにロイター通信は複数の消息筋の話として、少なくとも商船2隻が、海峡を通過しようとして砲撃されたと伝えた。
こうした発砲の情報に先立ち、イラン軍声明の報道から約1時間のうちに、複数の船が針路を方向転換する様子が、船舶航行データの追跡サイト「MarineTraffic」で見られた。
ロイター通信によると、一部の商船はイラン海軍から、ホルムズ海峡が再び封鎖されたとの通信を受信したという。消息筋は、イラン海軍が複数のタンカーに対し、どの船も海峡通過は認めないと伝えたと話している。

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イラン軍の発表の前まで、「Marine Traffic」のデータは、石油や液化天然ガス(LNG)、化学物質などの運搬船と指定されているタンカーや輸送船が数隻、海峡を通過する様子を示していた。

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前日には外相が海峡開放を宣言
2月28日にアメリカとイスラエルがイラン攻撃を開始して以来、イランは主要な原油輸送路のホルムズ海峡を事実上封鎖してきた。アメリカとイランの停戦は4月22日に期限を迎える予定。アラグチ外相による海峡開放の発表の前日には、イスラエルとレバノンが10日間の停戦期間に入っていた。
アラグチ外相は17日午後、ソーシャルメディア「X」への投稿で、「レバノンでの停戦に沿い、停戦の残りの期間、イラン・イスラム共和国港湾海事機構がすでに発表している調整済みの航路において、すべての商業船舶に対してホルムズ海峡は完全に開放されると宣言する」と発表した。
これに続きイラン国営テレビは「軍高官」の話として、こうした船舶は「指定された航路」を通航することになり、軍艦の海峡通過は引き続き「禁止される」と伝えた。
「指定航路」とは、IRGCが指定した地図と2つの航路を指している可能性が高く、イランのメディアが先週、広く報じていた。

アラグチ外相の発表から間もなく、トランプ米大統領はイランとの和平合意が成立するまで、イランの港への海上封鎖を続けると述べる一方で、海峡開放は「世界にとって偉大で輝かしい日だ」と主張した。さらに、戦争終結に向けたイランとの協議が週末にかけて続くと明らかにし、双方の立場に大きな隔たりはないとの見方を示した。
しかし、イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長は「X」で現地時間18日未明、トランプ氏は「1時間のうちに7つの主張をしたが、その7つすべてが虚偽だった」と批判。議長はホルムズ海峡については、「(アメリカの)封鎖が続く限り」、海峡は「開放されたままにはならない」と書いた。ガリバフ議長はアラグチ外相と共に、パキスタン・イスラマバードで11~12日に行われたアメリカとの協議でイラン代表団を率いていた。
さらに、18日午後になると複数のイラン国営メディアが、イラン軍の声明として、武装部隊が海域を管理する形で、海峡は「前の状態」に戻ると報道。それによると、イラン軍はアメリカによる「海賊行為」を非難し、アメリカによる「いわゆる封鎖」は海上での強盗行為に当たると主張した。
イラン軍の18日の発表より先に、イランは、アメリカがイランの港湾封鎖を続けるのなら、ホルムズ海峡を再び封鎖するとしていた。さらにイランではアラグチ外相の17日の発表を、一部の報道機関が批判していた。IRGC系のタスニム通信は、外相の発表を「悪いもので不完全」と批判し、アメリカの海上封鎖が続くならば船舶の通航は「無効」だと評していた。
これとは別にイラン外務省は、濃縮ウランの備蓄は「いかなる状況でも、いかなる場所にも移転しない」と表明。トランプ氏が17日に、イラン政権が濃縮ウランのアメリカ引き渡しに同意したと主張したのを、外務省は否定した。
トランプ氏は、BBCがアメリカで提携するCBSニュースにも、濃縮ウランを回収するために地上部隊は必要ないと述べ、アメリカとイランが「協力して回収」した後、「それをアメリカに持ち帰る」と話していた。
世界の原油と液化天然ガスの約20%は通常、ホルムズ海峡を通過するが、最近の敵対行為の中で、輸送船の数は大幅に減少。イランは、タンカーなどの船舶を攻撃すると脅すとともに、機雷を敷設したと警告してきた。
このため世界経済に衝撃が走り、燃料価格は急騰した。アラグチ外相の今回の発表を受け、17日には原油価格が急落したが、この発表の有効性や、一時的な再開で船舶の通航が可能になるのかについては疑問が残っている。
国際海事機関(IMO)のアルセニオ・ドミンゲス事務局長は、BBCに対し、「海運業界のためには、船舶の航行にリスクがなく、国際法に則っていると、さらにはっきりする必要がある」と述べた。
IMOは、すでに航行を再開した船舶があるとの情報を得ているものの、「標的にされないよう、識別システムを停止する船舶もある」ため、なお確認が必要だとしている。

コンサルティング会社コントロール・リスクスで海事安全保障を担当するコーマック・マクギャリー氏は、アラグチ外相の発表を受けても、海峡再開について「昨日より楽観視できるようになったわけではない」とBBCラジオに話した。
マクギャリー氏は、今回の声明では「基本的に何も変わらない」と述べ、機雷の脅威が残っていると指摘した。
「現時点では、今後数週間の海運の見通しはかなり厳しい」とも、マクギャリー氏は話した。
イギリスのキア・スターマー首相は17日、イギリスとフランスが、ホルムズ海峡の商業航路を守るための多国籍任務を主導すると発表した。
首相は49カ国が参加した会合の後、英仏の対応は「あくまでも平和的かつ防衛的」なもので、湾岸地域での戦闘が終結した後にのみ実施すると強調した。











