台湾の最大野党トップ、北京で習主席と会談 ともに平和を強調

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中国の習近平国家主席は10日、訪中している台湾の最大野党・国民党(KMT)の鄭麗文主席(党首)と会談した。異例の会談として注目されるなか、両者は中台関係での平和を望んでいると強調した。
会談は北京の人民大会堂で行われた。
習氏は「私たち両党の指導者が今日会談するのは、共通の祖国の平和と安定を守り、両岸(中台)関係の平和的発展を促進し、将来の世代が明るく美しい未来を分かち合えるようにするためだ」と述べた。
習氏はまた、台湾独立に反対するという共通の政治的基盤に基づき、中国は国民党を含む各方面と交流や対話を強化していく用意があると付け加えた。
さらに、台湾海峡の両岸の人々はともに中国人で、皆が平和を望んでいるのだと強調した。
これに対し鄭氏は、「中華民族の偉大な復興は、海峡両岸の人々にとっての共同の復興となる」と述べた。
そして、それが「世界平和と人類の進歩に対する前向きな貢献」になると付け加えた。
台湾・国民党の現職党首が中国を訪問したのは10年ぶり。
台湾で2016年5月に与党・民進党(DPP)の蔡英文氏が総統に就任した際、中国は蔡氏が「一つの中国」の考えを支持していないとして、台湾とのハイレベルの交流を断った。
民進党は今回の訪中について、鄭氏が中国に「従属的」だと非難している。
中国は現総統との対話は拒否
中国は、自治を行っている台湾を、いずれ自国の一部となるべき離反した省とみなしている。統一のための武力行使の可能性を、中国は排除していない。
国民党は従来から中国と良好な関係を維持している。それでも、鄭氏の訪中意欲は、それまでの同党トップの慎重な対中姿勢とは対照的だと、一部のアナリストは指摘している。
中国は、台湾の現総統の頼清徳氏を「分離主義者」と呼び、正式な対話を拒否している。
頼氏は中台関係について、現状維持を支持する考えを繰り返し示してきた。しかし中国の当局や国営メディアは、同氏を「トラブルメーカー」、「好戦主義者」たどして激しく非難している。
台湾の多くの人は、台湾を主権国家とみなしている。同時に、正式な独立でも中国との統一でもない、両岸関係の「現状維持」を望んでいる。











