ロシア、ドローン948機をウクライナに発射 24時間の攻撃としては最大規模
ラウラ・ゴッツィ、ヤロスラフ・ルキフ
ロシアは24日にかけての24時間で、ウクライナ各地の都市を攻撃し、ドローン948機を発射した。ロシアが1日で実施した空爆としては、ウクライナでの戦争が始まってから最大規模のものとなった。
ウクライナ空軍によると、現地時間24日午前9時(日本時間午後4時)以降、ドローン556機が同国に向けて発射された。日中の攻撃としては異例の規模で、少なくとも3人が殺害され、数十人が負傷した。
西部リヴィウの当局によると、ユネスコ世界遺産の一部で、16世紀に建てられたベルナルディン修道院が損傷した。
隣接するイヴァノ=フランキウシク州では、産科病院が攻撃を受けた。
これより前の23日夜から24日未明かけても、ロシア軍はウクライナを攻撃。ウクライナによると、ドローン392機とミサイル34発が発射された。
この夜間攻撃では、ウクライナの11州が被害を受け、5人が殺害された。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は24日夜のビデオ演説で、今回の攻撃の規模について、「ロシアがこの戦争を本当に終わらせるつもりがないことをはっきり示している」と述べた。
ロシア軍は、この攻撃について公にコメントしていない。

画像提供, Andriy Sadovyi/Telegram
リヴィウ当局が25日にソーシャルメディアに投稿した動画では、ベルナルディン修道院近くの住宅ビルの屋根から炎が上がっている。
別の投稿動画では、その住宅ビルに、低空飛行していたドローンが衝突している。
リヴィウ州のマクシム・コジツキー知事は、ロシア軍の攻撃で32人が負傷したと述べた。
イヴァノ=フランキウシク市当局は、市内で2人が殺害され、6歳の子どもら4人が負傷したとしている。また、産科病院を含む複数の建物が被害を受けたという。
ウクライナ西部テルノピリも24日に攻撃を受けた。州当局によると、複数の建物が直撃を受けたが、死傷者はなかったという。
ウクライナ中部ヴィーンヌィツャ市では、1人が殺害され、13人が負傷した。ヴィーンヌィツャ州のナタリア・ザボロトナ知事が明らかにした。
ウクライナ空軍は、ロシアが発射したドローンやミサイルの大部分を撃墜したとしたが、各地で直撃による被害もあったと認めた。
ウクライナ空軍のユーリ・イグナト報道官は24日遅く、「多数のドローン」が「隊列を組むようにして」ウクライナの領空に北部から侵入したと説明。
「攻撃範囲は夜間よりも日中のほうが広かった。(中略)24時間内に実施された攻撃としては最大規模の一つだったと言える」とした。
ウクライナでの戦争は4年以上に及んでおり、同国のほぼ全域が被害を受けている。それでも同国西部は、ロシアとの国境に近い東部に比べ、比較的被害の程度や頻度が低い。
ロシアは2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始。各地の都市に対して毎日のように攻撃を仕掛けており、戦争は依然として収まる気配がない。
こうしたなか、ロシア西部クルスク州の知事は24日、農業関連の企業がウクライナのドローン攻撃を受け、1人が殺害され、13人が負傷したと述べた。
アメリカが仲介し、和平合意を目指している交渉は、2月下旬にアメリカ・イスラエルとイランとの戦争が始まってから停滞している。
ウクライナ大統領の妻オレナ・ゼレンスカ氏は、「世界が日々おぼれそうになるほどのニュースに埋もれる中、私たちはウクライナの悲しみが忘れ去られ、単なる統計となり、何気なく読み飛ばされる見出しになることを許さない」とソーシャルメディアに投稿した。









