トランプ氏、イランと協議し攻撃を5日間延期したと投稿 「フェイクニュース」とイラン国会議長

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アメリカのドナルド・トランプ大統領は23日、自国とイランが中東での「敵対行為の完全かつ全面的な解決」について協議したとし、自らが予告していたイランの発電所への攻撃を5日間延期したとソーシャルメディアに投稿した。一方、イランの国会議長は協議の実施を否定し、「フェイクニュース」が石油市場の「操作」に利用されていると主張した。
トランプ氏は自らのソーシャルメディアのトゥルース・ソーシャルに、「アメリカとイランがここ2日間、中東における両国間の敵対行為の完全かつ全面的な解決について、非常に有意義で実り多い協議をしてきたと、喜んで報告する」と、すべて大文字で投稿した。
そのうえで、予告していたイランの発電所への攻撃を5日間延期するよう、国防総省に指示したと説明した。トランプ氏は21日夜、「現時点から48時間以内に、イランが脅しを伴わずにホルムズ海峡を完全開放しなければ、アメリカはイランのさまざまな発電所を攻撃し、壊滅させる」と、トゥルース・ソーシャルで表明していた。
この日の投稿の直後、原油とガスの価格は下落した。
トランプ氏はその後、テネシー州で演説。イラン情勢について、「幅広い合意に到達できるか」検討しているところだと述べた。
トランプ氏はまた、イランが「核兵器を保有しないことに合意した」と発言。イランは指導者の大部分が殺害されているとし、和平への「チャンスがもう1回」あるとした。
そして、「(イランが)それを生かすことを望んでいる」、「いずれにせよ、アメリカと全世界はずっと安全になる」と述べた。アメリカがイランの誰と協議しているのかは明らかにしなかった。
トランプ氏はさらに、「最終的に合意に至る可能性は極めて高いと思う」、「あと5日間様子を見て、その後どうなるかを見極めるつもりだ」と話した。
こうしたなか、複数の報道機関は情報筋の話として、トランプ氏の特使のスティーヴ・ウィトコフ氏と義理の息子のジャレッド・クシュナー氏が、イラン国会のモハンマド・バゲル・ガリバフ議長と交渉していると報じた。
イラン側は協議を否定

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そのガリバフ氏のものとされるXのアカウントには、アメリカとの間で交渉は一切行われていないとする投稿がされた。
投稿は、石油市場を「操作」するために「フェイクニュース」が利用されていると主張。イラン国民は「侵略者に対する完全かつ悔恨に満ちた処罰」を求めていると付け加えた。
協議をめぐって矛盾する情報が流れるなか、イラン外務省の高官はBBCがアメリカで提携する米CBSニュースに、「仲介者を通じてアメリカから提案を受け取っており、現在検討中だ」と話した。
CBSはこの発言について、「協議の前段階になる可能性がある」ものだと説明。協議の実施を認めるものでも、現在進行していることを示すものでもないとした。
一方、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は23日、トランプ氏と電話で協議したと発表。イランと合意することで、アメリカとイスラエルの共同作戦は「戦争の目的を達成する」ことができるという、トランプ氏の見解に同意するとした。
イランとレバノンで空爆続く
こうしたなか、イランの首都テヘランやレバノンの首都ベイルートでは、23日から24日にかけても空爆が続いている。
イランの情報筋3人はBBCに、テヘランへの空爆が再開されたと話した。
イラン・メディアは、テヘランで防空システムが起動されたと報じている。
一方、ベイルートで撮影された写真では、首都南郊で煙が立ち上っているのがわかる。
レバノン国営の通信社は、イスラエルがベイルート南郊への空爆を3回実施したと伝えた。
イスラエル国防軍も、「ベイルートのヒズボラ関連施設に対し、空からの波状攻撃」を実施していると発表した。ヒズボラはイスラム教シーア派の組織で、イランの支援を受けている。

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レバノン保健省は、今回の紛争が始まって以降のイスラエルによる攻撃で、レバノンで1039人が殺害されたとしている。
イスラエルのネタニヤフ首相は23日、同国軍がイランとレバノンで攻撃を続けていると説明。イランの核開発計画を「粉砕」し、レバノンではヒズボラに「深刻な打撃」を与えていると述べた。
そして、「ほんの数日前にも、さらに2人の核科学者を排除した。その人数は今後増える。私たちはいかなる状況においても重要な国益を守る」とした。
イランによるとみられる攻撃も報告されている。サウジアラビア国防省は23日夜、同国東部の州でドローン4機を撃墜したと発表。死傷者はないとした。











